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tayori/2012-12-22

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高齢期の歯磨き

高齢期といっても、年齢でわけることは難しく、特に年を重ねる過程の生活習慣によって、歯・口の健康状態は大きく異なっています。そのため、個人差が大きく、40代ぐらいでも歯周病がかなり進行しているような人もいますし、70代になっても健康な方もいます。

一般的には加齢により、口腔内の機能が低下してくるだけでなく、体全体に様々な病気が発症している、またはしやすい状況であり、より口腔機能の維持に注力する必要があります。

口腔内の衛生状態が悪く、歯周病になっていたり、歯が抜けていたりすれば、さらにケアの方法が難しくなります。

基本の磨き方でお話ししたように、ブラッシングは小刻みに歯ブラシを動かして、汚れを落としていくとよいのですが、体の状態からブラッシングがしにくくなっている場合は、電動歯ブラシなどを使う方法もあります。

電動歯ブラシを利用することで、歯に歯ブラシをあてるだけでブラッシングできます。あとは、歯にあてる位置をできるだけ丁寧に順序だてて移動させる工夫をしましょう。

また、歯周病が進行している場合は、ブラッシング方法によってはかえって歯ぐきを傷つけることにもなりますので、よくありません。より丁寧な口腔ケアが必要になってきます。

歯ブラシはやわらかめのものを使い、部分的に歯間ブラシのようなもので、歯ひとつひとつ汚れを落としていく。歯ぐきはブラッシングではなく、指などでマッサージをするようにする。定期的に医師の診断を受けるなど症状を確認しながらケアしていきましょう。

加齢による身体・精神機能の低下は個人差が大きく、このような加齢による変化が生じる時期は予測が大変困難です。口腔機能の低下を感じるようになった場合はできるだけ早めに処置するようにしましょう。

また、介護が必要な場合などは、適切な指示を受け、通院が難しい方は訪問歯科診療などもありますので、自宅でも治療、口腔ケアは可能です。このような場合は、現状の状態を悪化させないためにも、訪問診療を受けることをおすすめします。

入れ歯(義歯)と残っている歯のケア
部分入れ歯や総入れ歯に細菌が付着すると、歯ぐきに炎症を起こす原因にもなります。また、入れ歯に隣接した残っている歯は、汚れがたまりやすくむし歯になりやすいので、ていねいにみがく必要があります。

義歯清掃のポイント

  • 部分入れ歯(局部義歯)
    部分入れ歯は必ず外してから清掃します。ばねの部分は、小さい歯ブラシでていねいに清掃します。
  • 総入れ歯(総義歯)
    総入れ歯もはずして、義歯洗浄剤などで清掃します。義歯はやわらかいので、強くみがくと傷つくので注意しましょう。 また義歯に細菌がしみ込むと、入れ歯特有のニオイの原因になります。義歯洗浄剤には除菌効果があり、ニオイの発生を防ぐ効果もあります。

義歯のブラッシング

参考:(ライフステージに沿った予防とケア:8020推進財団)